全労済自動車保険のメリットとデメリットを徹底的に調べてみました。
全労済は自動車保険とは異なるいわゆる共済系に当たるもので、そもそもの営業目的が異なっていますが利用者側からすれば特に違いはありません。
ですが全労済と聞いただけで加入を思いとどまる方も少なくないようです。
そこでここでは全労済に加入するメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
1つ目のメリットは代理店型自動車保険に比べて保険料が安くなることがあるという点です。
共済系はもともと営利目的ではなく互助会的な意味合いで作られた組織なので、その分保険料安くなる傾向にあります。
もちろん契約の内容にもよりますが、現在の保険料が高いと感じている方は見積もりと取ってみるといいかもしれませんね。
2つ目のメリットは子供特約です。
これは1つ目と理由が被るところもありますが、現在ではセゾン火災保険を除いて全ての保険会社で子供追加特約が廃止されています。
子供追加特約は子供が車に乗れるようになった際に、年齢条件を変更することなく子供を補償の対象にすることができる特約で、年齢条件を変更するよりも保険料を抑えることができるようになっています。
どのような理由で廃止されていったのかは不明ですが、今でも残っている全労済は非常にありがたい保険です。
3つ目のメリットは等級が22等級まである点です。
一般的な保険会社は20等級が最高となっており、それ以降は保険料が下がることはありません。
全労済でも20等級以降は割引率は変化しないのですが、20等級と22等級では決定的に違う点があります。
それは実際に事故を起こした際に3等級ダウンしても高い割引率を維持できるという点です。
一般的な保険会社では17等級になるのに対して全労済では19等級になるので、1年たてば同じ割引率(事故あり係数を無視すると)になるので利用者にとっては非常にありがたいです。
以上のようなメリットがあるのに対して、どのようなデメリットがあるのかを考えてみましたが、これと言って大きなデメリットを見つけることはできませんでした。
強いて挙げれば経営破たん時の保険契約者保護の仕組みがないことが挙げられますが、よほどのことがない限り全労済が破たんすることはないと思われます。
また事故対応能力が低いという声も見られますが、正直これは地域によって差があるので一概には言えません。
全労済にも当然事故対応に優れたところもあればそうでないところもあり、それはどこの保険会社でも言えることだと思います。
後あげるとすれば万が一の時に補償を手厚くしてくれるような特約が少ないことですが、これは補償が悪いということでもなく手厚い補償にしたいという方にはもの足りないこともあるかもしれないという程度です。
このように全労済にはメリットはたくさんありますがデメリットはそこまで多くありません。
全労済に加入しようと思っている方は補償内容に問題がなく、他にいい保険会社が見つからなければ取りあえず加入してみるのもいいと思います。
気にいらなければ1年後に乗り換えればいいだけですからね。